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数日前、Gがアメリカ東海岸のボルチモアから1年ぶりに帰ってきた。ポニーテールに壊れた眼鏡、肩にエレキギター。ま、ヒッピーの姿である。先週、23歳になった。ニューヨークで友人たちと、飲んで吸っての乱ちき誕生日パーティをやったらしい。

きょう、恵比寿の駅ビルで新しい眼鏡をつくり、そのあと近くの焼き鳥屋「田吾作」で飲む。サラリーマンで混みあうきわめて日本的な大衆居酒屋である。Gにいわせると、アメリカの友人が日本に来たら、ぜひこの店につれてきたいという。これこそ日本だ、という大衆的な店である。

彼はニューヨーク州立大学のパーチェスカレッジを卒業した後、ボルチモアのジョンズ
ホプキンス大学の大学院ピーボディカレッジに進み、この5月に1年目を終えた。きくと、かなり厳しい1年間だったらしい。なにしろ、学内にノーベル賞を受けた教授が20人以上いる大学だ。けれど、天才的な頭脳をもつ英国人教授に認められて充実したときを過ごしたという。1年後は英国の大学でドクターコースにいきたいという。奨学金も全額もらえそうだという。奨学金がもらえるなら、オックスフードでもケンブリッジでもどこにでもいきなさい。無料であれば、どこでもよろしい。

こっちは同じ年のころ、ヒッピーをやっていて、スペインかモロッコあたりをさまよっていた。放浪していた。漂っていた。ま、それぞれの歩いた人生が、そこで見たことが大学であるということだ。学ぶべきものがあれば。

酒を酌み交わしながらGが話すには、自分の考える哲学の先には最近いつも「禅」があるのだという。「無」があるのだという。自分は、もっと禅を勉強したい、体験したいという。私は、鈴木大拙を読みなさいといっておいた。大拙なら、いくらでも英文の本が出ている。

生きるということは、死を想うということだ。メメント・モリ。