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ほっとくということ

イチジク、花をつけずに実をつけるので、日本では無花果という字をあてられた。13世紀ころ、ペルシャからインド、中国を経て日本に伝わったとされている。

昨年の春、ベランダに大きな鉢を置き、そこにイチジクの木を植えた。高さは1メートルくらいだった。今年は1メートル50センチくらいになった。そして、もう30個くらいの実をつけている。

しかし、この3日くらい前からである。5裂の大きな葉がばらばらと落ちはじめた。濃い緑の葉がいっきに黄色くなり、散るのである。もう半分以上、落葉した。私は散った葉を片づけながら、なぜいきなりこうなるのだろうと不思議だった。

そして先ほど、ベランダにしばらく立って考えた。水も栄養もほどよくあたえている。まだ小さな木だが、直径3センチくらいの実がどんどんできている。それを見ながら、ハッと思うところがあった。そうか、これは母性愛なのだ。次から次に実が生まれるので、母なるイチジクの木は葉にまわる栄養を子どもの果実にまわしてるのだ。その結果、太陽の光から栄養をとるための葉っぱを犠牲にしているのだ。これは子どもに愛情を与える母の本能であろう。

さて、では私はどうしたらいいのだろうか。でも考えると、イチジクだってもとは野生の果実であろう。原産地は自然条件のきびしい中東である。ほっとくのがイチバンいいのであろう。そのうちまた葉をつけながら、実を大きくしていくとおもう。夏の盛り、それをもぎ、冷蔵庫で冷やして、私はありがたくガブリといただく。